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母娘のDV

なんだかちょっと子どものころの事を思い出してしまった。

母と買い物に行くのはちょっと息苦しかった。
私には、特別欲しいものと言うのがあまり無かった。
そのため、欲しいものだらけの母と話をするための接点があまりなかったのである。

私が欲しかったのは、私の事を決めつけたりせず、ゆっくりとていねいに話を聞いてくれたり、静かに微笑んでただ側に居てくれたり、そのへんにある材料だけでおやつを作ってくれたりする、そんな母の地味なやさしさだけだったのだが、私の母にはそういうところがなぜか全く無かったのである。

買い物に出かけると、母は私に欲しいものをねだるようせかす。
しかたなく、あれが欲しいと母に言うと、母は烈火のごとく、なんて贅沢な子なのっ、などと言って怒鳴りつけたり殴って来たりするのである。
自分がそういったのに、なぜか私のせいになってしまうのだ。
その後で優しい言葉をかけてくれたりすると、私は涙が溢れて来てしまい、とまらなくなる。
ああ、こんなに優しい母を怒らせてしまう私は、きっととんでもなく悪い子なのだ、もっといい子になって母を幸せにしてあげたい、などと思えて来てしまうのである。

男女の関係でDVと言うのが良くあるけれど、母と私の関係はそれに良く似ていた。
ある時母が私にこういった。
私はあなたの優しさを利用しているだけなのよ、と。
その言葉を聞いて目が覚めた私は、もっと強くならねばならない、と思いながら生きて来た。

みじめな感情や劣等感、いろんなネガティブな感情を見つめ、整理しながら生きて来たように思う。

もう30年以上母とは別々に暮らしており、今では当時感じていたすさまじい怒りも消えてしまい、なんだか親しい親戚のおばさんくらいな感じになってしまったが、その方が冷静に相手を見れるし、良い関係でいられると思う。

最近母から、実母との子どもの頃の関係を少しだけ聞くことができた。
病弱な実母を見捨て妾に走った父親や家族を嫌い、死の病床にあって実母は家族とのふれあいを拒否したと言う。
可哀想に、辛かったのだろう。
その娘である母は、実母に早く死んで欲しいと思っていたと言っていた。
実母の死後、妾が家に入り母を育ててくれたと聞いた。
でもその人も晩年は何度目かの再婚した家族に冷たくされて、悲惨な最期だったとも聞いている。

心ある、あたたかい家庭を作るのは、とても難しいものです。
感情が先に立てば、家族の関係は決して上手くは行かない。
でもそれぞれが一人でもなんとか生きて行けるなら、いつでも助け合うことはできるね。
そういう考えを持てばいいだけだ。
母には、どうかいつまでも幸せで、そして笑顔で毎日を過ごして欲しい、と思っている。
私もそうしています。
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# by mktapestry | 2016-01-12 17:59

母からの電話

先月私が帰省した時に、いくつか洋服を買ってくれたりしてとても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいだった。
ところが今日電話がかかって来て、勘違いして買ってしまったとかなんとか苦情を言って来た。
私は余りの失礼さに驚いてしまってすぐに反応することができなかったが、それが功を奏したようで、母もそれ以上はくどくど言わずに、自制心を持ってくれたようだった。

実は先月帰省した時に、私が子どもの頃、なぜあんなに感情的だったのかと母に質問したのだった。
母自身、良く向き合って来なかった問題だったようで、きちんと整理した返事を聞く事は出来なかった。
でもこの事が母にとって、その問題を解決するためのきっかけに成るかもしれない、と少し期待をしています。

聞けば体調を崩していたそうで、そんな時にいろいろ考えたことを、私にぶつけてやりたい気持ちになったのかな。
でも普通はそんなことしないものだ。

みんな大変なのだから、ちょっとした感情を人にぶつける様な事は慎んでもらえたら、と思うのだけれど、弟も風邪を引いていたそうなので、二人でそんな話で盛り上がってしまったのかなとも思った。
こんなことをされても振り回されず、平静でいられることに感謝しています。
お金では買うことのできない、大変な資産を頂いたと思ってる。

主人は今日も余り体調が優れない様子。
私の独り言と思ったのか、話しかけても返事も無かったが、私が作った夕食をきちんと食べ、ごちそうさまでしたと言ってくれた。
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# by mktapestry | 2016-01-06 21:36

良き変化

いつも調子の悪いときは他人にやつあたりや不快感を押し付けるようにして拒否をしていたあの人が、今日は「調子がわるいからいいわ」と言って食事を断った。
人のせいにすることなく、自分の体調のせいにした。
これまでそんなことがあっただろうか?
これはすごい進歩だと感じて、あの人の精神的な自律への努力に心から感謝した。
調子の悪いことを人のせいにしない、言葉だけでも。
それだけでもすごい事だ。
どんなにふがいない自分を責めたことかと思ったら涙が溢れてきてしまった。
その辛い生い立ちに同情はしても、人生を変わりに生きてやることなどできない。
少し離れたところから心の回復を見守りながら、一緒に生きて行きたいと思っている。
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# by mktapestry | 2016-01-03 20:27